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なぜ日本で“暗号通貨難民”が増加中?ウォレット鍵紛失続出、ビットコインは規制と利便性のジレンマで衰退か=俣野成敏
2021年9月19日

ビットコインは“仮想通貨バブル”と言われた2017年末と比べても、倍以上の価格になっています。
ところが、かつてのような熱気がありません。
やはり、暗号通貨の前途は閉ざされているのでしょうか。
暗号通貨の未来について、金融専門家の織田耕平さんに話を聞きました。

熱気が感じられない暗号通貨
※投資難民…投資商品を購入し、その後、何らかの問題が発生して身動きが取れなくなっている人のこと、と定義しています。

“暗号通貨難民”が増えているワケ

俣野:
ここのところ、織田さんのところには、暗号通貨を所持している人から多くの相談が寄せられている、と聞きます。どのような内容が多いのでしょうか。

織田:もっとも多いのは、
「暗号通貨を取り出せなくなってしまった」という相談です。かつて起きたマウントゴックス事件などが教訓となり、「暗号通貨は自分で記録媒体などに入れて保管する」という考え方が、浸透してきているとは思います。
しかし、今度は「解除キー(暗証番号)を忘れてしまい、取り出せない」という事例が増えているので、結局、相談自体は減っていないと思います。
自己管理に不安がある人は、貸金庫タイプの保管方法もあります。その場合、保管料がかかるのと、預け先が経営破綻する等のリスクが考えられます。


安全に暗号通貨を保有する方法は2通り

俣野:暗号通貨というと、世間ではハッキングリスクやシステムの脆弱性ばかりが指摘されがちですが、それ以前に大きなリスクが潜んでいる、というわけですね。

織田:暗号通貨には、保管場所としてウォレット(電子財布)が用意されています。
ウォレットには、ホットウォレットとコールドウォレットの2種類あります。ネットに接続されているタイプはホットウォレットと言い、取引所が用意しているウォレットは、主にこのタイプになるかと思います。

ホットウォレットは、通貨の出し入れが自由なことから、トレードをする際などに便利な反面、常にハッキングリスクにさらされています。
実際、過去に何度か暗号通貨の大規模流出が起きています。
コインチェック事件などでは、ユーザーの損失分は全額補填されています。しかし、今後もそうなるとは限りません。

暗号通貨を保有したければ、少なくともネットに常時接続しないコールドウォレットに保管し、自分で記録媒体とカギをしっかり管理する必要があります。
それができなければ、お金を払って他人に管理してもらうかの、いずれかしかないと思います。



「暗号通貨業界の安全性は?」盗難対策とその限界
俣野:コインチェック事件といえば、最近、動きがありましたね。

織田:2018年1月下旬に、コインチェックで大規模流出が起きた翌月には、早くもダークウェブ上で盗難通貨を交換する闇サイトがオープンしました。3月22日までに、全額が別の暗号通貨と交換されています。

不正交換を疑われている31人は、この闇サイトで盗難通貨を安く手に入れたものと見られています。
その後、差益を得る目的で、一般市場で再両替を行ったことが、逮捕等につながりました。認可されている取引所で取引をすれば、身元が分かりますので。

俣野:マネーロンダリング資金洗浄)にもしばしば使われる仮想通貨ですが、「完全に追えない」ということではない、と。

織田:確かに、暗号通貨の取引記録であるブロックチェーン上では、個人を特定することはできません。
しかし記録をたどることによって、コイン自体が盗難されたものなのかどうかというのはわかります。

現在、認可された取引所では、盗難されたコインを取り扱いできないよう、ブラックリストが作成されています。暗号通貨業界でも、ようやくマネーロンダリング対策が始まったところです。


俣野:これまで、法律や対策が追いついていませんでしたからね。今だったら、盗難通貨を取引所で両替するのは難しいのではないでしょうか。

織田:確かにそうなのですが、暗号通貨は個人間での取引も可能です。つまり、個人同士のやりとりに規制をかけるのは難しい、ということです。
今後、
取引所が国によってがんじがらめに規制を受けるようになれば、それだけ暗号通貨を使うメリットが薄まることになります。

「規制をかけないと安心して使えない」
「でも、規制しすぎると使うメリットがなくなる」
という、この両者のせめぎ合いになっているのが、今の暗号通貨が置かれている状況です。


暗号通貨はなくなる?それとも生き残る?

俣野:規制や管理が煩雑だと、
「これなら現金や電子マネーのほうが、暗号通貨よりも扱いが楽だ」
と感じるユーザーのほうが多くなる、ということですね。

織田:はい。今後の話をすると、ビットコイン基軸通貨になるのは、現状は難しいと思います。ボラティリティ(価格の振れ幅)が大きすぎて、商用向きではありませんから。